ツバメの観察日記BACK NUMBER
開幕までに覚えたい。実用度ゼロ、
だけど面白いヤクルト語ベスト10。
posted2020/06/08 07:00
text by
長谷川晶一Shoichi Hasegawa
photograph by
Bunjiro Sano
待ちに待った2020年のペナントレースがいよいよ始まろうとしている。
まだまだ予断を許さないものの、およそ3カ月もの間、すべてのプロ野球ファンはこの瞬間を「今か、今か」と待ちわびていたはずだ。
当面は無観客試合となるけれど、それでも6月19日の開幕が実に待ち遠しい。
プロ野球開幕が延期に次ぐ延期となったため、この長すぎる「野球ロス」を少しでも解消できるように、家族全員で楽しめる『プロ野球語辞典 令和の怪物現る!編』(誠文堂新光社)を発売した。
「タピオカくんと呼んでほしい」と自ら発言。
古今東西のさまざまな「プロ野球語」を好き勝手に解説した「辞典」だが、実用度は皆無(笑)。だが、佐野文二郎氏の楽しいイラストもあって、ありがたいことに3年前の前作に続き第2弾を開幕前に発売できることとなった。
今回の「ツバメの観察日記」は、ようやく訪れる開幕を祝して、この本の中から「ヤクルト語」を中心にピックアップし、その特別改訂版として厳選した10個をご紹介したい。ぜひ、これを読んで来るべき開幕に向けて、気分を盛り上げていただければ幸いである。
【タピオカくん】(たぴおかくん)
2019年夏の甲子園で八戸学院光星高校の武岡龍世が活躍するたびに、ネット上では「実況ではタピオカくんに聞こえる」と話題に。この年のドラフトでヤクルトから6位指名された武岡は入団会見において、「タピオカくんと呼んでほしい」と自ら発言。一気に定着することになった。本家タピオカのように、一過性のブームで終わらぬよう応援したい。