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若松勉こそがミスタースワローズ。
打率も人望も食事会の幹事も最高だ!

posted2020/04/16 18:00

 
若松勉こそがミスタースワローズ。打率も人望も食事会の幹事も最高だ!<Number Web> photograph by KYODO

現役時代は「小さな大打者」と言われた若松氏。2001年に監督としてヤクルトを日本一に導いた際は胴上げで一回転していた。

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長谷川晶一

長谷川晶一Shoichi Hasegawa

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KYODO

『Sports Graphic Number』創刊1000号を記念して、NumberWebでも「私にとっての1番」企画を掲載します! 今回はヤクルトファン歴&若松ファン歴もナンバーと同じく40年を迎える長谷川晶一氏が、熱く「ミスタースワローズ」について論じます。

 先日、ある野球サイト上で、球団別の「夢のベストナイン」と題されたアンケート企画が行われていた。

 新型コロナウイルス禍による開幕延期が続き、「野球ロス」に見舞われている多くのプロ野球ファンが自ら参加して楽しめるいい企画だった。

 もちろん、僕もすぐに「ヤクルト歴代ベストナイン」の投票をしたのだけれど、その最終結果を見て驚いた。

 いや正直言えば愕然としてしまった。

「ミスタースワローズ」の名前がない!

 ベストナインの中に、あの「ミスタースワローズ」こと、若松勉の名前が入っていないのである。

 元々、「若松勉」はラミレス、ホージー、荒井幸雄とともに「左翼手部門」にノミネートされていた。

 当然、僕は何も迷うことなく「若松勉」に投票した。他の3選手にもそれぞれ思い出はあるけれども、「若松さん相手じゃ勝てるはずがない。相手が悪かったな」と余裕をかましていた。

 しかし、最終結果は963票で得票率55%を獲得したラミレスが左翼手部門トップを飾り、若松さんは700票、得票率40%の第2位だったのだ。

 ……いや、いや、いや、いや、ちょっと待ってくださいよ。

 SNS上のアンケートだったため、おそらく若年層が投票の中心だったのだろう。それにしても、あの若松さんですよ。

 確かにラミレスもヤクルト史上有数の優良外国人助っ人だった。

 けれども、現役19年間ヤクルトひと筋で活躍し、2001年には監督として日本一になっている「ミスタースワローズ」の名前が「歴代ベストナイン」の一覧に刻まれないなんてことがあっていいものか!

【次ページ】 ヤクルト史上「歴代ナンバーワン」。

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