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「死のグループ」の王者フランスが、
EURO2020で優勝できる4つの理由。
posted2020/02/24 20:00
text by
オリビエ・ボサール&デーブ・アパドゥーOlivier Bossard et Dave Appadoo
photograph by
Bernard Papon/L'Equipe
今年の欧州サッカー界最大のイベントは、いうまでもなく初の広域開催となるEURO2020である。そのEUROに、世界チャンピオンとして臨むフランス代表は、もちろん優勝の最有力候補でもある。
それでは実際にフランス優勝の可能性はどのぐらいなのか? 『フランス・フットボール』誌1月7日発売号では、デーブ・アパドゥ、オリビエ・ボサール両記者が、フランスが3度目のヨーロッパ制覇を成し遂げられるとする4つの根拠をあげている。
読者の皆さんは、はたしてふたりの主張に納得できるだろうか。
監修:田村修一
EUROで「死のグループ」入りしたフランス。
来る6月16日、ドイツとの対戦を皮切りに、フランスは2度目のタイトル獲得からちょうど20年後のヨーロッパ制覇という大きなチャレンジに挑むことになる。
昨年11月30日にブカレストでおこなわれた抽選会以降、様々な予想がなされるなか、現世界チャンピオンであるフランスももちろん本命のひとつにあげられている。ただし、ディディエ・デシャン監督の強運も、今回ばかりはあまり威力を発揮しなかった。
フランスは、ドイツ、ポルトガルとともにいわゆる「死のグループ」(残る1カ国はブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、アイスランド、またはジョージア、北マケドニア、ベラルーシ、コソボによるプレーオフの勝者)に入ってしまったのだから。
とはいえフランスは、7月12日にウェンブレーでおこなわれる決勝にコマを進めるのではないかと、大きな期待が寄せられている。
漠然とした期待ではない。
以下にあげる理由があるからこそ、フランスは欧州チャンピオンのタイトルを奪回できると考えられるのである。