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「死のグループ」の王者フランスが、
EURO2020で優勝できる4つの理由。 

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オリビエ・ボサール&デーブ・アパドゥー

オリビエ・ボサール&デーブ・アパドゥーOlivier Bossard et Dave Appadoo

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photograph byBernard Papon/L'Equipe

posted2020/02/24 20:00

「死のグループ」の王者フランスが、EURO2020で優勝できる4つの理由。<Number Web> photograph by Bernard Papon/L'Equipe

極めて合理的な思考でチーム作りをすることで定評あるディディエ・デシャン監督。クジ運の悪さを、試合で取り返せるか。

理由その4:歴史がフランスの勝利を物語る。

 最後に理由として挙げられるのは、多少合理性を欠いてはいるが――フランス代表のふたつの黄金時代の類似性である。

 20年の隔たりを経たのちに、時代が同じ道筋をたどっているように見えるのはうがちすぎだろうか。

 1996年、イングランドでおこなわれたUEROでフランスは、PK戦の末に準決勝でチェコに敗れ、惜しくも決勝進出を逃した。それから20年後――地元開催であった2016年は決勝で延長戦の末にポルトガルに敗れ、あと一歩のところでタイトルに届かなかった。

 だが、2年後のワールドカップでは、ともに守備的なスタイルで戦い非凡な10番(ジダンとムバッペ)の活躍で世界の頂点に立ったのだった。

 ところが続くEUROでは、どちらも厳しいグループに振り分けられた。

 ベルギーとオランダが共同開催した2000年大会は、2年後の日韓ワールドカップでフランスをグループリーグ敗退に追い込むことになるデンマークと優勝候補の地元オランダ、さらには4年前のファイナリストであるチェコと同じグループだった。

 ドイツ、ポルトガルと同組となった今大会も、2000年とは異なり成績上位の3位4カ国もラウンド16に進めるとはいえ、やはり「死のグループ」に変わりはない。

 2000年のフランスは、準々決勝でラウールのスペイン、準決勝ではフィーゴのポルトガル、決勝ではトッティのイタリアを延長の末に下してヨーロッパチャンピオンに輝いた。今大会でももしグループを1位で突破したら、その先に待ち受けるのは……ラウンド16ではイタリア、ベルギー、オランダが来る可能性もあり、準々決勝ではイングランド、スペインが来てもおかしくない。もしかすると、2000年と同じようなシナリオが再び繰り返されることになるかもしれないのだ。

 もちろん頂点を極めるには並外れた力を発揮することが求められる。だが、それが不可能であると、いったい誰が言えるだろうか……。

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