バスケットボールPRESSBACK NUMBER
帰化選手のロシターが加入して──。
バスケ代表の競争、成長、自己犠牲。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byB.LEAGUE
posted2020/02/15 20:00
2月13日現在、1試合平均で18.1得点(リーグ21位タイ)、10.6リバウンド(同4位)、0.9ブロック(同8位)、1.6スティール(同3位)を記録しているロシター。
16歳を過ぎてから帰化した選手は……。
16歳を過ぎてから帰化した選手は1人しか登録できない、というのがバスケットボールの代表戦のルールだ。先のW杯に出場したニック・ファジーカス、今年1月に帰化が認められた千葉ジェッツのギャビン・エドワーズらとともに、その1つの枠をロシターは争っている。
なお、2月3日から5日までの日本代表の合宿には、エドワーズとロシターが日本代表としての活動に初めて招集を受けた一方で、W杯予選突破の立役者となったファジーカスは招集されなかった。
その理由について、ファジーカスはこう話している(2月10日以降の合宿に招集されたかどうかについては2月12日午前の時点で発表されていない)。
ファジーカスの思い。
「代表に選ばれる、選ばれないというのは、自分のメンタルに影響するものではないと思っているので。いま、一番、大事なものは川崎(所属する川崎ブレイブサンダース)に集中することなので。
川崎で何を成し遂げられるか、Bリーグで何が自分にできるのかというのがすごく大事で。そこに集中しているので、それ以外のことは、あまり自分には影響はないです。
(日本代表の)ラマスHCとしっかり、今回のウインドウ(2月末に予定されているアジアカップ予選の2試合の代表戦のこと)について話をして。チームのコンディションだったり、自分のコンディションだったり、自分の立ち位置というのを、彼に説明しました。そして、彼が最終的には、僕のことをロスター(メンバーのこと)から外すという判断を下したと感じています」
繰り返すが、代表チームに1つしかない帰化選手の枠をロシターが手にするという確証はない。
大切なのは、そこに競争があること。そして、その競争こそが、チームが成長するために欠かせない刺激をもたらすということだ。