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八村塁を凌ぐ“スペシャルボディ”。
3x3バスケで輝く馬瓜ステファニー。
posted2020/02/17 11:15
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph by
Yumiko Yanai
東京五輪の新種目であるバスケットボール3x3。五輪出場権獲得に向けて急ピッチで強化を進めている日本女子3x3代表で、強い存在感を放っているのが、馬瓜ステファニーだ。
2018年ジャカルタ・アジア大会では、大会直前に負傷者が出たため、5人制から3x3に“レンタル出場”し、あれよあれよの銀メダル獲得。U-23ワールドカップでは'18年銀、'19年金メダル獲得と、とんとん拍子に3x3での実績を重ねてきた。
5人制の日本代表として東京五輪出場を目指す姉のエブリンは、Wリーグ・トヨタ自動車のチームメート。姉と同様に5人制でも活躍するステファニーだが、どうやら今は3x3に愛されているようだ。
身長以上に重要とまで言われるウイングスパン。
特徴的な武器は、ひと目見ただけで長いことが分かる腕。聞けば、182センチの身長に対してウイングスパンは197センチあるという。
バスケットボールでは身長以上に重要とまで言われるウイングスパン。一般的には身長と同じくらいの長さが普通だが、ステファニーの場合は身長の108%もあるのだ。
同じくウイングスパンのサイズが飛び抜けていることで知られる八村塁(ワシントン・ウィザーズ)は、203センチの身長に対して107%の218センチ。ステファニーは八村をしのぐスペシャルボディの持ち主なのである。
ステファニー自身、コートに立てばつねに腕の長さをフル活用することを意識しながらプレーしている。
「オフェンスでは腕の幅がある分、使えるスペースが広がりますし、ディフェンスでも有効です。3x3は切り替えの速い競技なのですが、ウイングスパンが長い分、相手との間合いを少しあけることができるので、抜かれにくい。リバウンドでも生きているなと思いますね」