日々是バスケBACK NUMBER
マイケル・ジョーダンオーナー歓喜!
ホーネッツ、プレイオフ1勝までの道。
posted2016/04/29 10:50
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
試合終了のホーンが鳴り、マイアミ・ヒートとの試合でシャーロット・ホーネッツの勝利が確定すると、ベンチのすぐ横の席で声援を送っていたマイケル・ジョーダンは、満面笑顔で、ロッカールームに引き上げる選手たち一人一人に祝福と激励のハイファイブをしていった。
胸に大きくホーネッツのロゴが入ったTシャツを着たジョーダンは、まるで、地元チームを応援する熱狂的なファンのようでもあった。
ジョーダンがホーネッツの筆頭オーナーとなって7シーズン目にして、チームが初めてプレイオフの試合で勝利をあげたのだ。
たった1勝。
それでも、シャーロット・ホーネッツにとって、ジョーダンにとって、大きな1勝だった。
なかなか安定しなかったホーネッツのチーム運営。
ジョーダンがチームの筆頭オーナーになったのは2010年3月のこと。当時は、まだチーム名はボブキャッツだった。
チームは最初のシーズンにプレイオフに進出。マジック相手に1勝もできずに4連敗で終わったが、新しいスタートとしては悪くないように思えた。しかしその翌シーズンには、シーズン途中でコーチ交代をすることとなり、その後3シーズンの間はコーチを代え、プレイオフを逃すという繰り返し。
チーム状況が安定し、上向きになるきっかけとなったのは、2013年夏にスティーブ・クリフォードをヘッドコーチに迎えたときだった。ジョーダンも、その頃からようやく筆頭オーナーとしての立場に慣れてきたかのようだった。
2014-15シーズンが始まる前、チーム名を、以前シャーロットを拠点としていたチーム、ホーネッツに変更。チームカラーやロゴを変えた。ジョーダンが筆頭オーナーになる前に離れていた地元ファンの気持ちが少しずつ戻ってきたのも、このころからだった。