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米ツアーに挑戦する21歳の河本結に、
先輩・有村智恵が贈ったものとは?
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2020/01/24 11:50
2019年シーズンは、日本ツアーで賞金ランク6位。渋野日向子らと共に「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」受賞している河本結。
有村が贈ったのは、教材と挑戦する精神。
河本はルーキーシーズンで活躍するために「米ツアーの雰囲気に慣れて、試合数をこなすこと」が重要だと感じている。
「英語はあんまり分からないですけど、多少なりとも挨拶ぐらいはできるので、少しでも話しかけていくことが大事なのかなと思っています」
有村は日本勢の活躍を切に望んでいる。
「私の中では、それも本当に夢の1つというか、日本の選手の活躍は自分が見たい光景なので。もちろん『自分が活躍したい!』と思いながらアメリカで戦っていたんですけど、そういう若手選手がどんどん出てくることを願っていますね。」
河本は有村の言葉に感動した。
「そう思えるのが、ほんと素晴らしいなとリスペクトします。私だったら(他の日本勢が優勝すると)悔しいんじゃないですかね。今はやっぱり、勝ちたいと思う気持ちが強いので。」
英語での優勝インタビューを夢見て……。
初優勝以外にも目標がある。
米ツアー最終戦に出場して、英語のインタビューを受けることだ。最終戦はその年のポイントランク上位の限られた選手しか出場できない。英語でのインタビューは、シーズン最後まで待たずとも河本が活躍すれば必然的に米メディアから求められることになる。
「最終戦ぐらいまでに受けられるようになっていればいいですね。頑張ります!」
意欲的に英語を勉強するつもりだ。有村から貰った教材が、優勝者インタビューという実践に活かされる日も来るはずだ。
「試合を経験しないと、今の自分のレベルがどこにあるかというのも見えていないので。ほんと真っ白な中に進んでいく感じで……でも自分がやってきたことでどれだけ戦えるかっていう、何か1つの印にもなると思うので楽しみですね」
日本時間1月23日22時43分、河本は米ツアーデビュー戦としてティーオフした。
初日の成績は、豪雨による中断で大会が日没サスペンデッドながら、4アンダーで暫定2位タイと幸先良いスタート。英語での優勝インタビュー、案外近いかもしれない……。