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武豊とルメールのお手馬が……。
朝日杯FSに見る「乗り替わり時代」。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/12/13 18:00
アドマイヤマーズはNHKマイルCに続くGI制覇。11月17日に亡くなったオーナーの近藤利一氏に捧げる勝利となった。
武豊とルメールの“入れ替わり”。
また、レッドベルジュールの前走・デイリー杯2歳S(GII)は武豊騎手が乗っていたが、同騎手は今回、タイセイビジョンに騎乗する。
この馬は函館2歳S(GIII)2着後、前走の京王杯2歳S(GII)を1番人気に応えて優勝。この2戦でコンビを組んだのはC・ルメール騎手だったが、このフランス人ジョッキーは今回、ラウダシオンの手綱を取る。
同馬には前走のもみじSで初めて騎乗して楽勝。その前の小倉2歳S(GIII)は3着に敗れていたが、この時、騎乗していたのは武豊騎手……。
つまりタイセイビジョンとラウダシオンで互いのお手馬が入れ替わる格好。騎乗依頼の順序なのか、エージェント間でのやりとりがあったのか、詳細は分からないが、いずれにしても面白い形での乗り替わり劇となった。
また、ラウダシオンと同じ齋藤崇史厩舎のトリプルエースはウィリアム・ビュイック騎手と新コンビを組む事になった。こちらはオーナーがゴドルフィンという事で、同オーナーのイギリスにおける主戦の1人であるビュイック騎手に白羽の矢が立てられたようだ。
R・ムーア騎手とO・マーフィー騎手の短期免許取得組はそれぞれサリオス、ペールエールに初騎乗で挑む事になる。
6組は前走時からのコンビ継続。
一方、前走時のコンビが解消される事無く、ここに名を連ねて来たのは6組。
馬名の五十音順で記すとウイングレイテストと松岡正海騎手、グランレイと池添謙一騎手、ビアンフェと藤岡佑介騎手、プリンスリターンと原田和真騎手、マイネルグリットと国分優作騎手、メイショウチタンと松山弘平騎手の6組で、そのうちマイネルグリットとメイショウチタンを除く4頭は、デビュー以来ずっと同じ鞍上で競馬をしている。
香港カップを制したウインブライトと同じオーナーである株式会社ウインが松岡騎手を乗せ続けている点も微笑ましいが、もう1つ、目についたのはプリンスリターンと原田和真騎手だろう。