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NBAとBリーグの架け橋となれ。
馬場雄大のマブス契約の価値とは。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byKyodo News

posted2019/09/25 11:40

NBAとBリーグの架け橋となれ。馬場雄大のマブス契約の価値とは。<Number Web> photograph by Kyodo News

馬場が結んだと見られる「エキシビット10」は最大5万ドルのボーナスが支払われる1年契約で、1チーム6人まで結ぶことができる。

馬場はずっと準備してきた。

 ちなみに馬場は、Bリーグ初年度のシーズン前半戦は筑波大学在学中であったため、教職取得のための実習とチームの練習を掛け持ちしていた経験がある。そんな彼の英語習得についてのモチベーションはどうなのか。

 昨年の11月、マーベリックスの先輩にあたり、親友でもある富樫がこんなことを明かしていた。

「彼はずっと前から準備を始めていたと思います。僕は代表チームでのルームメイトとして、彼が毎日英語で日記を書いている姿を見てきているので(笑)。それだけではなくて、YouTubeで英語の動画をみて、『こういうときはこういう言い方をするのか!』みたいに話したり、僕にむかって『英語で問題を出して!』と言ってきたりもします。

 海外遠征のときも、ホテルで時間があると、ずっと英語の勉強をしている。そういう意識の高さもふくめ、今後必ず海外に出て活躍してくれると思っています」

 アメリカでの新シーズン、馬場のスケジュールを見てみると、脚本家でもついたかのようなスケジュールが組まれている。

 もしマーベリックスでNBAのロスター入りすれば、開幕戦では八村のワシントン・ウィザーズとの対戦が待つ。

 Gリーグのレジェンズに回った場合でも、開幕戦の相手はメンフィス・ハッスルだ。2way契約を結んでいる渡邊が、ハッスルの選手として立ちはだかる可能性がある。

NBAとBリーグの分断をつなぐ存在に。

 あなたはNBAのファンなのか、Bリーグのファンなのか。

 遠くの最高峰か、近くの熱狂か。正解はないのだが、そこには確かに分断がある。NBAファンはBリーグに、BリーグのファンはNBAに、どうにも本気の関心を持てないでいる現状がある。

 でも、Bリーグ出身の馬場がNBAで活躍する日が来れば、その景色は変わってくるかもしれない。そして、BリーグのファンがNBAに、NBAのファンがBリーグに興味を持つことが、この国のバスケットボールの発展につながるのは言うまでもない。

 国内で2つに分かれていたリーグが1つになったBリーグで誕生したプロ選手が、国内で2つに分かれそうなファンの層を1つにする。

 夢とロマンにあふれた話であるし、それを可能にするだけのポテンシャルとバックグラウンドを馬場は兼ね備えているのである。

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馬場雄大
渡邊雄太
八村塁
ダラス・マーベリックス

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