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市立尼崎は毎年沖縄代表を担当!
甲子園ブラバン「友情応援秘話」。 

text by

梅津有希子

梅津有希子Yukiko Umetsu

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photograph byYukiko Umetsu

posted2019/08/26 11:30

市立尼崎は毎年沖縄代表を担当!甲子園ブラバン「友情応援秘話」。<Number Web> photograph by Yukiko Umetsu

毎年沖縄代表校の友情応援を担当している市立尼崎。昨年は興南、今年は沖縄尚学を応援した。

履正社は「オール豊中体制」。

 初の全国制覇を成し遂げた履正社も、やはり吹奏楽部が約20人と少なく、「夏の甲子園は久しぶりなので、応援にも気合を入れてきました」と、吹奏楽部コーチの中川朋之氏。こちらは「オール豊中体制」で、豊中市内の刀根山と桜塚に応援を頼み、3校の合同応援で選手達を後押し。見事初優勝を達成した。

 友情応援の吹奏楽部は、「甲子園で演奏するのは初めて」という生徒たちがほとんど。特に、兵庫や大阪の生徒達は「甲子園で吹くのに憧れていた」「子どもの頃から甲子園は身近な存在だったので、演奏できてとてもうれしい」「自分の学校の野球部はあまり強くないので、アルプスで吹けるなんて夢のよう」と喜び、笑顔で演奏する姿が印象的だった。

 たくさんの友情応援に支えられた、101回目の夏。“吹奏楽の甲子園”ことコンクールの全国大会をかけた支部大会など、各種大会はまさに今がオンシーズンで、吹奏楽部の夏はまだ終わらない。

 中高時代、吹奏楽コンクールに青春のすべてを捧げた身として、アルプススタンドでの応援経験を糧に、次は自分たちの大会で最高の演奏、悔いのない演奏ができることを心から願っている。

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