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クラブ史上最高額で加入のルカクは
インテルをいかに進化させるのか?

posted2019/08/19 11:30

 
クラブ史上最高額で加入のルカクはインテルをいかに進化させるのか?<Number Web> photograph by Getty Images

新たにコンテ監督が率いるインテルに加入したロメル・ルカク。改革の重要なキーマンとなるのは間違いない。

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神尾光臣

神尾光臣Mitsuomi Kamio

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「NOT FOR EVERYONE」

「誰にでもやれることじゃない」

 インテルが今シーズンの国際販促キャンペーンの標語に掲げたフレーズである。

「勇気と冒険心をもって挑戦する我々の姿勢を表現するもの。そして、我々のようにピッチの内外で他と差をつけたいと頑張る人たちに手を拡げ、仲間として歓迎するためのスローガンだ」と公式HPでスティーブン・チャン会長は宣言した。

 インテルの年間シートの販促キャンペーンには「NOT FOR EVERYONE」の標語が使われ、ポスターはミラノの街の至るところで見られる。6月から移転した新オフィスのあるポルタ・ヌウォーバ地区(イタリアで最も再開発事業が進んでいる地域だ)には、ビルの壁面いっぱいを使った巨大広告まで張り出された。

ビエリ、ロナウドらを抜く移籍金。

 8月8日、彼らはその巨大広告をバックに、新戦力のベルギー代表FWロメル・ルカクを紹介するビデオクリップを撮影した。

「誰にでもやれることじゃない。だから、僕はここにいる」

 彼の第一声である。前所属のマンチェスター・ユナイテッドにインテルが支払いを決めた移籍金総額は6500万ユーロ+1300万ユーロの成功ボーナス。ロシアW杯で4得点を挙げ、ベルギーの3位入賞にも貢献したセンターフォワードは、インテルでのタイトル奪取という“誰にでもやれることではない”責務を背負うことになった。

 あのクリスティアン・ビエリや“フェノーメノ”ロナウドらを抜いて、大型補強で知られるこのクラブの中でも歴代最高となる移籍金だ。輝かしい過去の時代を彷彿とさせる大型補強で、タイトルに飢えてきたインテリスタたちが熱狂するのも当然のことだった。

 自主トレを積んでいたベルギーからプライベートジェットでミラノまで飛んできたのは8日の深夜2時。にもかかわらず、ミラノ・マルペンサ空港のビジネスジェット用ターミナルには200名を超えるファンが詰めかけ、到着を歓迎した。

【次ページ】 16歳でプロ契約、18歳でプレミア挑戦。

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