「適確な補強は？」の問いに8割がNO。

『マルカ』紙がインターネット上でアンケートを行ったところ、10時間も経たないうちに20万を越える回答があった。

「アトレティコ戦大敗の責任は誰に？」という問いに対する答えは、「選手」「ジダン」「クラブのチーム強化策」がほぼ同数だった。

「適確な補強が行われたと思うか？」に対しては80％が「NO」と答えた。

「アザールを除く新加入組の中でレギュラーとすべきは？」には18％がヨビッチ、17％が久保を選んだが、最多は「該当者なし」の32％だった。

「優先的に強化しなければならないのは？」に対しては、45％がこの夏に唯一補強されていない「中盤」を挙げた。

中盤強化にぴったりなポグバ。

　面白いことに、その道の専門家である世界的アナリスト十数人からなるR・マドリーの技術委員会も、これによく似た見方をしている。

　ペレス会長に客観的意見を伝える私的諮問機関として設けられた同委員会はクロースやモドリッチ、マルセロらベテランを信頼し過ぎるジダンの姿勢や今夏の補強の効果を先月の時点で疑っており、くだんのバイエルン戦とアーセナル戦直後には中盤強化の必要性とポグバの獲得を会長に勧めたという。

　いわく、今のR・マドリーは攻撃から守備へ切り替える際、中盤にぽっかり穴が開く。その穴をかつてはモドリッチとクロースが埋めていたが、頼みの2人は現在、精神的にも体力的にも消耗しきっている。

　一方ポグバには人並み外れた身体能力があり、彼ら2人分のエリアをカバーすることができる。そればかりか右足に正確なキックを持ち、試合の流れに棹を差すことも、反対にタメを作ることもできる。

　つまるところ、現在獲得可能な選手の中でチームの大きな弱点を消すことができるのは彼だけ――。

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