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もがき苦しむ東京五輪のエース候補。
小川航基の“多彩さ”は水戸で輝くか!? 

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byTakahito Ando

posted2019/07/23 11:50

もがき苦しむ東京五輪のエース候補。小川航基の“多彩さ”は水戸で輝くか!?<Number Web> photograph by Takahito Ando

琉球戦で途中出場ながらゴールを決めたFW小川航基。試合後、希望に満ちた笑顔を見せた。

東京五輪へ向けてリスタート。

 期待通りの活躍ではあったが、まだこれは初陣。ここから結果を出し続けないと、自分の明確な目標を達成できないことはよく分かっている。

「自分の一番のところは得点だと思っていますので、そこをしっかりとブレさせずにやっていきたい。そこの優先順位を下げてしまうと、選手としてどんどん間違った方向にいってしまう。得点を取るところをサポーターに見てもらいたいです。

 加わったばかりで、まだ認められていないところがたくさんあると思うので、もっともっとフィットできるように。今日も合わなかったシーンがたくさんあったので、もっと合わせていきたいなと思います」

 チームの勝利のために点を取る。覚悟の決断の先にあるのは、明確かつ明快なタスクであった。

 自分の選択が正しかったと胸を張って言えるように。

 磐田での我慢の日々が無駄ではなかったと示せるように。

 小川航基は自身のサッカー人生における重要なリスタートの大きな1歩を踏み出した。

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