“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER

横浜FM山田康太「次は自分らしさを」
U-20W杯で得た勝利への執念と自覚。

posted2019/06/26 17:00

 
横浜FM山田康太「次は自分らしさを」U-20W杯で得た勝利への執念と自覚。<Number Web> photograph by Takahito Ando

天野純(左)とコミュニケーションを取る山田康太。彼の成長は、J1制覇を目指すチームにとって大きな力となるはずだ。

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

PROFILE

photograph by

Takahito Ando

 J1リーグ第16節、横浜F・マリノスvs.松本山雅の一戦。

 試合前に配られたメンバー表に、横浜FMのスタメンにMF山田康太の名前を見つけた。

 山田は横浜FMユースから2018年にトップ昇格すると、リーグ戦5試合にスタメン出場。第17節のFC東京戦では途中出場からプロ初ゴールを挙げるなど、上々のプロ生活をスタートさせた。だが、第23節の鹿島アントラーズ戦を最後に出場機会から遠ざっており、この松本戦が約10カ月ぶりとなるリーグ戦出場だった。

「マルコス選手が出場停止やコパ・アメリカなど、いろんなものが重なって、僕にチャンスが回ってきた。だからこそ、普通のプレーをしていているだけでは、次戦はマルコス選手が出るだろうし。インパクトというか、結果が欲しかった」

 この言葉が表すように、キックオフ直後から山田は気迫のプレーを見せる。4-3-3の2シャドーの右の位置から、豊富な運動量を見せて積極的にゴールに迫っていた。

序盤から持ち味を発揮する山田。

 8分に右サイドでFW仲川輝人がスルーパスに抜け出すと、山田はその折り返しをもらうべく、ニアゾーンにダイアゴナルランを見せた。仲川がシュートを放ったことで山田のもとにボールは来なかったが、序盤からゴールへの意欲が出たシーンだった。

 続く11分、右サイドバックの和田拓也がカットインすると、山田は中央に潜り込んでクサビのボールを受けた。すぐに和田へ戻し、ゴール前に走り出すと、最後はMF天野純からパスを受け、右足を強烈に振り抜いた。これは惜しくもニアポストを叩いたが、持ち味である前への仕掛けのうまさを発揮していた。

 しかし、このシュートを最後に、山田のポジションは徐々にゴールから遠ざかっていく。

【次ページ】 強固な松本を崩すためのセルフジャッジ。

1 2 3 4 NEXT

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

横浜F・マリノス
山田康太
天野純
仲川輝人
喜田拓也
アンジェ・ポステコグルー

Jリーグの前後のコラム

ページトップ