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息抜きはサッカー、来季はメッシと?
伊東純也流「ベルギー“地味”生活」。
posted2019/06/03 08:00
text by
熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph by
Kai Sawabe
欧州チャンピオンズリーグ(CL)ファイナルを残すのみとなったヨーロッパの2018-19シーズン、日本人選手は軒並み苦戦を強いられた。際立った活躍を見せたのは、フランクフルト(ドイツ)の長谷部誠くらいだ。
だが来季、明るい展望を描ける選手がひとりいる。今年2月、柏レイソルからベルギーのヘンクに移籍した伊東純也だ。
シーズン途中にチームに合流して、短期間で右ウイングのポジションを獲得。8年ぶりとなる、ヘンクのリーグ制覇に貢献した。今季、欧州でリーグチャンピオンの称号を得たのは、日本人ではガラタサライ(トルコ)の長友佑都と伊東だけだ。ヘンクは来季はCLにグループステージから参戦する。
英語習得にやや苦戦中。
5月22日、私は帰国した伊東を成田空港に待ち受け、ベルギーでの生活についてたずねてみた。
まずは言葉から。ヘンクはオランダ語圏に属するが、チームでは英語が「公用語」になっている。外国人選手にとってはなじみやすい環境といえるだろう。実はベルギーに行く前、伊東は「英語は苦手ですけど、なんとかなるかな」と楽観していた。だが現実は、そう簡単ではなかったようだ。
「英語は思っていたより、わかりませんでした。もちろん、オランダ語よりはわかりますけど。ですから、チームが家庭教師をつけてくれました。週に2回、2時間ずつ勉強するんです。テキストをつかって会話したりするんですけど、正直おもしろくはないですね。あ、いまわかった、という瞬間は増えてきましたけど」
英語については苦戦中。では、ひとり暮らしで楽しいのはどんなとき? こうたずねると、即座に答えが返ってきた。