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熾烈なメンバー選考、新ルールも導入。
開幕迫るU-20W杯の切符は誰に?
posted2019/04/24 17:30
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
5月23日に開幕する2年に1度のU-20W杯。東欧ポーランドで開催される今回、日本はエクアドル、メキシコ、イタリアと同じグループリーグに入った。
この大会に向け、U-20日本代表が国内では最後となる合宿を千葉県で張った。わずか3日間の招集で、練習試合も最終日の全日本大学選抜との一戦のみだったが、チームを率いる影山雅永監督は合宿での狙いをこう話す。
「もう本番まで1カ月もない中での最後の招集でしたし、次は招集してすぐポーランドに行く。今更、選手選考ということはないです。チームを成熟させたい気持ちで臨みました。でも、今回招集できなかった選手もいるので、自分がボーダーにいることは、選手たち自身が感じていると思います」
久保建英(FC東京)、齊藤未月(湘南ベルマーレ)ら、所属チームとの兼ね合いで招集を見送られたであろう選手たちとの競争は残っているものの、ほぼ大枠を決めての合宿となった。
GKは3枠、谷と大迫は当確か。
ここではこの合宿での注目ポイントにいくつか触れていきたい。
まず注目はGKを4人招集したことにある。今回、招集されたのは大迫敬介(サンフレッチェ広島)、若原智哉(京都サンガ)、谷晃生(ガンバ大阪)、茂木秀(セレッソ大阪)。最終メンバーのGK枠は選ばれるのは3人が常であるため、ここから1人が落ちるということになる。
この中で昨年のAFC U-19選手権メンバーは大迫、若原、谷。その時の序列は第1GKが谷、そのあとに大迫、若原が続いた。
今年に入り、大迫が所属チームで正GKの座を掴み、5試合連続完封を記録するなど、一気に頭角を現してきた。さらに全日本大学選抜との試合で起用されたのは前半は茂木、後半から若原。
この流れを見ると、U-17杯で世界の舞台を経験済みの谷と、J1で経験を積んでいる大迫を追う形で残り1枠を茂木と若原が争うような印象を受けた。