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プレミア復帰は「飛ばし」なのか。
香川真司、気になる来季の去就動向。 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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posted2019/04/21 11:30

プレミア復帰は「飛ばし」なのか。香川真司、気になる来季の去就動向。<Number Web> photograph by Getty Images

レンタル先のトルコで輝きを取り戻しつつある香川。プレミアのクラブは関心を示すか。

香川のプレミア復帰は?

 イングランドで流れはじめた「ウェストハムとエバートンが香川真司に興味津々」というニュースにも、大きな疑問符がついている。なぜならエバートンは若返りの真っ最中で、30歳になった香川をリストアップする確率が低いからだ。キャプテンのフィル・ジャギエルカ(36歳)と長くチームを支えたレイトン・ベインズ(34歳)は、今シーズンで満了となる契約が延長されることはないだろう。

 また、トップ下にはギルフィ・シグルズソンが君臨している。相手ボールになった瞬間の秀逸なポジショニングは、マルコ・シウバ監督も絶大な信頼を寄せ、代えが利かない選手のひとりだ。攻守の切り替えにやや難のある香川が、エバートンのゲームプランに合致するだろうか。

 さらにエバートンのターゲットは、機動力のあるCBと、イドリサ・ゲイの退団が不可避(新天地はパリ・サンジェルマンか、ユナイテッドか)となりつつある守備的MFだ。トップ下は欲していない。

ウェストハムのほうが可能性は高いが……。

 事の真偽はともかくとして、定位置獲得のチャンスはウェストハムの方が上まわる。かつてマンチェスター・シティをリーグ優勝に導いたマヌエル・ペジェグリーニ監督を招聘したものの、今シーズンは34試合を消化した時点で11位。フェリペ・アンデルソンを除く新戦力が負傷、不振で使いものにならなかったため、上層部はシーズン終了後に大ナタを振るう予定だ。ジャック・ウィルシャー、サミ・ナスリ、マヌエル・ランシーニに見切りをつけ、香川をリストアップする可能性もゼロとはいえない。

 ただ、上層部の運営は常にビジョンを欠き、サポーターとの関係も良好ではない。また、F・アンデルソンはさらなるステップアップを求め、シーズン終了後に退団する公算が大きくなってきた。アカデミー出身の成長株であるデクラン・ライスの周辺には、シティの影がちらつきはじめている。戦力ダウンは否めず、仮に香川が入団すると、スケープゴートに祭り上げられるリスクが付きまとう。ウェストハムは避けた方がいい。

 下位のクラブなら定位置確保は可能だ。しかし、守るだけのニューカッスル、ロングボール主体のバーンリーは避けるべきで、ポゼッション志向のボーンマスも前線にはスピードのあるタイプを揃えている。ウォルバーハンプトンは基本的にトップ下を置かず、新シーズンのプレミアリーグ復帰が有力視されるリーズは、あのマルセロ・ビエルサが率いている。“奇才”と香川……。合致点を見いだせない。

【次ページ】 古巣マンUが求める選手は……。

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