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手負いのマンUに甦る20年前の記憶。
バルサ相手に「3度目の奇跡」なるか。 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byUniphoto Press

posted2019/04/12 16:30

手負いのマンUに甦る20年前の記憶。バルサ相手に「3度目の奇跡」なるか。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

第2戦のキーマンとなるポグバ。攻撃陣の奮起がバルサ戦の鍵を握る。

逆転に不可欠なポグバの活躍。

 連続で逆転突破を成し遂げるには、前線の決定力の向上と等しく、ポール・ポグバの活躍が不可欠だろう。第1戦では決定的な働きこそなかったが、彼の奇想天外なアイデアが何かを予感させる瞬間はあった。特に今回のように逆襲で対抗せざるをえないとき、その広いビジョンと精緻なキック、大胆なプレーが大きくモノを言いそうだ。

 CLにおける両チームの直近2試合は、2009年と2011年の決勝である。

 ジョゼップ・グアルディオラ率いる黄金期のバルセロナが、サー・アレックスが束ねたユナイテッドを2-0、3-1で下している。しかし、さらに遡れば2008年の準決勝でユナイテッドが勝利しており、2試合制の対戦では分があると言える。そして、1999年のカンプノウには甘美な記憶がある。

スールシャール「我々はできる」。

 バルセロナとの第1戦後、「我々は(逆転)できる」とスールシャール監督は語った。パリで奇跡を起こす前にも言った言葉だ。

「過去にカンプノウで、CKやクロスからゴールしているようにね」

 そう。20年前のバルセロナで、デイビッド・ベッカムのCKをテディ・シェリンガムがフリックしたところに、瞬間的に足を伸ばしてゴールを陥れたのが現指揮官なのである。

 ユナイテッド好きなら、そんな監督が統率するチームに再びの、いや3度目の夢を託したとしても不思議はない。

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