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世界が羨むイングランドの才能たち。
ペップが狙う20歳、マンUの10番も。
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2019/04/11 11:15
フィル・フォデン(右下)らが中心となって制覇した2017年U-17W杯。イングランドには高い技術をもつ有望選手が多く揃っている。
基本スキルが高いアンダー世代。
'12年に設立した「セント・ジョージズ・パーク・国立フットボールセンター」の努力が実り、2年前のU-17、U-20W杯を制し、U-21のヨーロッパ選手権ではベスト4となるなど、近年のイングランドは若者たちが大舞台で素晴らしい答えを出し続けている。
長期的なプランニングのもとに選手を発掘、育成し、速いだけ、頑丈なだけ、空中戦に強いだけといったオールドタイプをよしとせず、テクニカルなタイプの成長を促してきた結果だ。本稿に挙げた選手たちは、基本スキルの習得レベルが高い。満足に蹴れないタイプが名を連ねるような時代がついに終わり、イングランドは永い眠りからついに目覚めた。
W杯初優勝から半世紀以上が過ぎた。長すぎる時間を使ったが、イングランド代表は完全復活の手ごたえをつかみつつある。
半年ほど前、「イングランドは何も変わっちゃいない」「いつまで経っても空中戦ばかり」「たいしたことない」と吐き捨てていた皆さんも、現実にうろたえていらっしゃることだろう。