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レフティーながら右WBで抜擢された、
セレッソ舩木翔のプロ3年目は転機。
text by
小田尚史Hisashi Oda
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/03/27 07:00
攻撃的なレフティーはいつの時代も希少価値を持つ。ロティーナ監督のもとで舩木翔は成長を遂げられるか。
ユース時代も逆境を跳ね除けてきた。
クラブでレギュラーを掴み切れない現状とリンクするように、あのU-20W杯以降は年代別代表からも遠ざかっている。
森保一監督がA代表と兼任する形で東京五輪代表監督へ就任して以降、昨年8月に一度だけ、第18回アジア競技大会に出場するU-21日本代表に選出されたが、大会直前の練習中に負ったケガにより、辞退。
ミャンマーで行われたAFC U-23選手権予選を戦うU-22日本代表からも漏れており、ここから東京五輪への道を切り開いていくことは容易ではない。
それでも、「ロンドン五輪に(アカデミーの先輩である山口)蛍くん(神戸)、タカくん(扇原貴宏、横浜F・マリノス)、(杉本)健勇くん(浦和レッズ)が出ている姿を見て、自分も五輪に出たいという漠然とした思いが湧いた。世界大会に出ることで分かることも多いし、その後のサッカー人生を考えても、出たい大会」と話すように、東京五輪を簡単に諦めることはできない。
「U-18の頃も、1年目は試合に絡めず、立ち位置は低かった。だけど、きっかけひとつで、その立ち位置を逆転することもできた。チャンスを掴むか掴まないかは自分次第。チャンスを掴めるように、日々努力したい」
未来ある若者のチャレンジする心は燃えている。クラブとしても、若い世代が上の世代を突き上げていくことは喫緊の課題である。
日々の練習からロティーナ監督のサッカーを吸収し、自身だけが持つ武器を磨いていくことで、来たる飛躍につなげていきたい。