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香川真司、移籍初戦で衝撃の2得点。
トルコでの半年がキャリアを左右?
posted2019/02/04 12:05
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
AFLO
二転三転しつつ、香川真司の移籍先はトルコリーグのベシクタシュに落ち着いた。
W杯直後から移籍を希望しつつ、昨夏には実現せず、11月にはスペインへの移籍希望をメディア上で表明。1月に入ってもあくまでスペインとの意向は崩さなかった。ウィンターブレイク前、ドイツメディアで噂にあがったのはシュツットガルトだった。
次いでウィンターブレイクに入り報道に上がったのはフランスのボルドー。これは早々に消えたが、マーケット終了直前になりモナコの話が浮上した。これは2016ー17シーズンのCLモナコ戦で香川が1ゴール1アシストを挙げていることもあり、現実的に思われた。自チーム相手に活躍した選手を、かつての対戦チームから獲得するというのは、よく見られるパターンだからだ。
だが、これはトッテナムから'95年生まれのエンクドゥを獲得するということで話がなくなった。モナコ入りが決定的になり、やはり消滅したという流れは1月30日~31日でのことだった。
年俸よりもベシクタシュ。
移籍市場最終日になり、香川はベシクタシュに飛んだという写真がSNSで流れてきた。香川の移動中に、ハノーファーはドルトムントとクラブ間で合意しあとは本人次第と、ホルスト・ヘルトスポーツディレクターが試合前の公式会見で言及。だが、結局はベシクタシュを香川は選んだ。
正確なところはわからないが、いくつもの報道を見ているとハノーファーは500万ユーロ、ベシクタシュは400万ユーロの年俸を用意したようだ。
これが正しければ、香川は金額には関係なくベシクタシュを選んだことになる。また、ベシクタシュは買取オプションをつけておらず半年後には香川はまたドルトムントの選手に戻る。ドルトムントとの契約は2020年の6月30日まで残っている。
買取オプションをつけなかったのはベシクタシュ側の意向ではないようだ。ドルトムントがまだ香川に価値を感じているか、もしくは香川自身がスペインへのチャレンジの可能性を感じているかという2つが妥当な理由だろう。