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仏誌でハリルホジッチが独占告白。
ナント復活の手応えと日本の思い出。 

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レミー・ラコンブ

レミー・ラコンブRemy Lacombe

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photograph byBernard Le Bars/L'Equipe

posted2018/12/04 17:00

仏誌でハリルホジッチが独占告白。ナント復活の手応えと日本の思い出。<Number Web> photograph by Bernard Le Bars/L'Equipe

フランスにおけるヴァイッド・ハリルホジッチの栄光は揺るぎない。ナントで再び指揮官としての栄光を掴めるか?

「今も私を忘れずにいてくれる人々」

「(初戦で負けた試合の)翌朝、“ジョネリエール(ナントの練習場の呼称)”に向かう車の中で再び考えて思い直した。『尻尾を巻いて逃げるべきではない。お前は弱虫ではないのだから。ここにやるべきことがある。前に進むんだ!』と、決意を固めたよ。

 共感できる人物や愛着を抱ける何かがあれば、私は自分の命とまでは言わないが、すべてのエネルギーと精力を捧げられる。かつて素晴らしい日々を私に与えてくれたこのクラブを救い、30年たった今も私を忘れずにいてくれる人々の力になろうと心から思った」

――選手たちはどういう状態でしたか?

「彼らを勇気づけ自信を回復させる言葉をかけた。加えてナントというクラブにどれだけの伝統と文化があり、フランスサッカーの中でどれほどのことを成し遂げてきたかを彼らに語った」

――言葉はしっかり伝わりましたか?

「彼らはとても真摯に受け止めた。それからは日々興味深いことが起こり私も手ごたえを掴んだ。熱心に練習に取り組みフィジカル面でも規律面でも進歩が目覚ましく、わずか4日後にはまったく別のチームになっていた。

 次のトゥールーズ戦では4得点をあげて勝利を得た。久々の大勝で、試合後や翌日のロッカールームは笑いと喜びに溢れていた。ジョネリエールのオフィスまで含め、クラブを覆っていた暗い雰囲気は完全に払拭された」

「私とともに働くことに喜びを」

――あなたが監督就任されてから、ナントは大幅に順位を上げましたね。

「私のスタッフは毎日12~15時間をジョネリエールで過ごしている。私たちはチームのためにすべてを捧げている。どんなに疲れていても、選手に笑顔で応えられたら疲労も吹っ飛ぶよ(笑)。

 今のナントでは、勝利の文化を再構築しなければならない。

 相手が誰であれ、選手が勝利を求めてピッチに立つことを私は望む。相手の方が強くて負けたとしても、それは大したことではない」

――本当に選手全員が申し分のない態度だったのでしょうか?

「その通りで、80%ではなく100%の選手がそうだった。私のキャリアを通して言えるのは、すべての選手が私とともに働くことに喜びを感じていた」

【次ページ】 「私は聖職者ではない」

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