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長谷部誠は常に変化しつつ生き残る。
AFC最優秀選手と、新体制での信頼。

posted2018/12/04 11:30

 
長谷部誠は常に変化しつつ生き残る。AFC最優秀選手と、新体制での信頼。<Number Web> photograph by AFLO

ドイツに渡って10年以上になるが、長谷部誠の出場試合が2ケタに届かなかったシーズンはない。

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寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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 11月29日ヨーロッパリーググループリーグ第5節。ホームにマルセイユを迎えたフランクフルトは、4-0で快勝した。

 この日も長谷部誠は3バックの中央に立ち、何度もシュートをブロックし、その声でチームメイトを動かしていた。今季のヨーロッパリーグで5戦5勝。すでにこの試合を前に決勝トーナメント進出を決めていたフランクフルトは、この日の結果で1位突破が決まった。

「(グループリーグ)突破が決まっているチームと、敗退が決まっているチームの対戦ということでしたが、試合前からファンもいい雰囲気を作ってくれたので、勝たなきゃいけない、勝ちに行くんだというのはハッキリしていた。そういうなかで1試合を残して、1位突破を決められたのは大きいと思います。

 このグループが決まったとき、突破するのはマルセイユ(昨季準優勝)とラツィオだと言われていて、フランクフルトは敗退濃厚だというのを覆せたのは嬉しいですね。(消化試合となる)次のアウェイでのラツィオ戦もけが人が多いので休めるかはわからないですけど(笑)」

 試合後の長谷部の表情は当然柔らかく、充実したオーラが放たれていた。公式戦14試合連続スタメンフル出場。リーグ戦だけでなく、ヨーロッパリーグも戦うという日程は、代表の活動がないとはいえ過密である。それでも自身にとって久しぶりの欧州での大会に、昂る気持ちも当然あるに違いない。

チームを導いた監督が去り。

「ヨーロッパリーグに関しては、初戦のアウェイでのマルセイユ戦が一番厳しかった」と振り返る。開始3分で失点し、52分に同点においついたものの、59分には退場者を出している。逆転弾が決まったのは、89分だった。

 2017-2018シーズンのボカール(国内カップ戦)でバイエルン・ミュンヘンを破って30年ぶりのタイトルを獲得したフランクフルトだったが、チームを率いて上昇気流に乗せたニコ・コバチ監督はバイエルンへ移った。

 新たにオーストリア人のアディ・ヒュッター監督が就任したものの、リーグ戦開幕前のボカール1回戦で、地域リーグ所属のチームに敗れてしまう。

【次ページ】 「勝ちを重ねることで自信に」

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