ゴルフPRESSBACK NUMBER
畑岡奈紗のゴルフが年間通して安定。
動きの癖を直したトレーニングとは。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Mimami
posted2018/11/20 10:00
アメリカで逞しい戦いぶりを見せる畑岡奈紗。ツアー2勝目という嬉しい結果も手にした。
試合前にも欠かさない熱心さ。
「シーズン終盤に(筋力が)落ちてくる選手はいますが、(畑岡はトレーニングを)しっかりやってるんで」
年間通して、畑岡がトレーニングを怠ることはなかった。
毎週、月曜日か火曜日に負荷の高いトレーニングを約40分間行ない、週2回ぐらい姿勢を正すエクササイズに15分~30分取り組む。さらに試合日になると、試合の始まる約2時間30分前から1時間ほど、ストレッチ、ウォームアップ、バランスのトレーニングを欠かさなかった。
畑岡のトレーニングの特徴は、試合日のトレーニングを他の選手より時間をかけて念入りにすることだ。「うーん、だんだんメニューが増えていっちゃって、ちょっと減らしてもいいかなと思いますけど、体が硬い方なので、朝はしっかりやっています」と畑岡が言う。
体の変化に“敏感”な畑岡。
他の選手に比べて畑岡は体の変化に“敏感”だと斎藤トレーナーが感心する。
「『今日はパターの時に姿勢がしっくりきた』、『このエクササイズをやって調子が良かった』、『今日は右のお尻にちょっと力が入らない』など、すぐ自分自身で気がつきます」
そのためトレーニングメニューは、ナショナルチーム時代から畑岡のトレーナーを務める栖原弘和と畑岡本人の意見を聞きつつ、斎藤トレーナーが臨機応変に組み立てる。
「(体の)バランスは良くなったと思います。重心の位置とか考えるようになりましたし、安定感は上がっています」と畑岡が教えてくれた。
だが、決して現状に満足していない。
「まだスイングには結び付けられてないかなと。もう少し踏ん張りが効く感じになれば、飛距離も出るかなと思います」