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畑岡奈紗のゴルフが年間通して安定。
動きの癖を直したトレーニングとは。
posted2018/11/20 10:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Mimami
11月14日、フロリダ。畑岡奈紗は試合前の公式記者会見で笑顔を見せた。
「シーズンが始まる前に思っていたよりも、すごく良いシーズンを送れています」
“すごく良いシーズン”であることは間違いないだろう。
約2週間前に19歳295日で日本勢最年少となる米ツアー2勝目をあげたのだから。
「『昨年のオフに取り組んだスイングの修正』、『ツアー生活に慣れてきたこと』、『今年は母親が同行してくれたこと』が結果に繋がった」と畑岡は語った。
好成績の理由は1つだけではない。
総合的にうまくかみ合ったのである。
記者会見で語られることはなかったが、年間通して体も良い状態であった。
「シーズン序盤より体の使い方がかなり良くなった」と畑岡のトレーナーを務める斎藤大介が言う。
軸足を整えるトレーニング。
斎藤トレーナーの言葉を借りると畑岡には“動きの癖”があった。
「お尻や股関節の使い方がうまくなくて膝が動いていたんですけど、姿勢とバランスのトレーニングを取り入れたことで、軸足の使い方などがだいぶ良くなりました。お尻が使えると(ショットの)再現性が安定するんで、ティーショットの安定に繋がったかもしれません」
実際に去年と今年でショットの正確性は下記に示す通り歴然とした差がある。もちろんスイングの修正が功を奏したのは言うまでもない。
フェアウェイキープ率:60.70%(150位)→70.98%(85位)
パーオン率:60.66%(152位)→70.08%(45位)
さらに注目すべき点は、ここ7試合のうち4試合で優勝を含むトップ10入りしていることである。