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池上さん風に代表メンバーを解説。
選手はともかく、実はコーチ不足? 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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posted2018/11/08 13:00

池上さん風に代表メンバーを解説。選手はともかく、実はコーチ不足?<Number Web> photograph by AFLO

鈴木優磨は、今のJリーグでも屈指の「ゴールの気配がするFW」だろう。

鈴木優磨、山中亮輔の選出は当然。

質問(2)「初招集で注目される鈴木、山中はどこを評価されたのでしょうか?」

 2人とも、いつ呼ばれてもおかしくないぐらいの活躍をしてきました。22歳の鈴木は今季、鹿島アントラーズのエースに成長しました。元々ゴール前での勝負強さには定評があり、ここまで自己最多の11得点をマークしています。

 それにキープ力を活かしつつ味方を使うことが非常にうまくなった印象で、ここまでアシストも「9」記録しています。また、対アジアに強いことを証明していることも大きいと言えるでしょう。

 鈴木はACLでも体を張ったプレーで、決勝進出に大きく貢献しました。2年前のクラブワールドカップ準決勝アトレチコ・ナシオナル戦でゴールを挙げてクリスティアーノ・ロナウドを真似たゴールセレブレーションで海外メディアからも取材を受けるなど、大舞台になればなるほど燃えるタイプ。代表戦は多くの注目を集めるだけに、何かやってくれるんじゃないかという期待感があります。

 鈴木と同じく初招集の山中は、横浜F・マリノスの攻撃型サイドバックです。チームはアンジェ・ポステコグルー監督のもと“超攻撃サッカー”に転換し、53得点は首位川崎フロンターレを上回ります。山中の攻撃力がその一翼を担っており、鋭いクロスもさることながら何よりパンチ力十分のミドルシュートが魅力です。甲斐キャノンならぬ山中キャノン。相手にとっても脅威となるでしょう。

 ただ森保監督が会見で指摘したように「パフォーマンスで波がある選手」。安定した守備も求められ、生き残るためにはその部分のアピールも必要になります。

湘南の杉岡大暉も選択肢だったはず。

 左サイドバックは車屋紳太郎もケガで離脱しているため、山中か湘南ベルマーレの杉岡大暉のいずれかが招集されるのではないかと考えていました。いやむしろ、杉岡が呼ばれるだろうなと予想していました。

 というのもルヴァンカップ決勝で両チームは激突し、杉岡は目の覚めるようなミドルシュートで決勝ゴールを奪って大会MVPを獲得しましたから。これも甲斐キャノンならぬ杉岡キャノンでした。直接対決に勝った以上、同じ左利きのサイドバック候補としては、杉岡に勢いがあると感じたからです。

 湘南では様々なポジションを担い、今は左アウトサイドが定位置になっていますが、昨年のU-20ワールドカップでは左サイドバックを任されるなどポジションの適性もまったく問題ありません。

 しかし両者で迷った末に山中を選んだというよりも、違う側面も見えてきます。U-21代表監督を兼任する森保監督は、A代表の試合と日程が重なるU-21代表のUAE遠征メンバーに杉岡を入れています。

 森保監督自身、先のアジア大会で準優勝に貢献した杉岡のことはもちろんよく知っており、このタイミングで一度山中をしっかり見てみたいという気持ちがあったのではないでしょうか。ここは兼任監督のメリットと言えると思います。

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