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イタリアの希望、F・キエーザ。
ネイマールを教訓に“愛の鞭”を!
text by
手嶋真彦Masahiko Tejima
photograph byUniphoto press
posted2018/11/07 08:00
フィオレンティーナ、そしてアッズーリで期待を一身に集めるF・キエーザ。
「エンリコの息子」を超えて。
イタリア代表の「現在であり、未来である」と謳われもするフェデリコ・キエーザには、だからこそ注文も多い。
まだ発展途上で、本能に頼りすぎている。お父さんとは違って、フィニッシュの局面での冷静さが足りない……。少し猫背な恰好で走り、思い切りよくボールを蹴る姿が父親とよく似ているがゆえに、余計に比較される。あの父親の子供だからという理由で、いっそう期待されもする。
今はまだ「あのエンリコ・キエーザの息子」の域に留まっているだろう。それでも今回の叱責を“愛の鞭”と受け止め、ガスペリーニが望むような「改善のきっかけ」にできれば、父親だけでなく多くのイタリア人が待ち望んでいるはずの大成したフェデリコ・キエーザの未来が近づいてくるのではないか。
たとえ目先のPKは、獲得できなくなったとしても。