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メッシも監督もいないけれど――。
失意のアルゼンチン代表が再出発。 

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藤坂ガルシア千鶴

藤坂ガルシア千鶴Chizuru de Garcia

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photograph byUniphoto press

posted2018/10/01 07:00

メッシも監督もいないけれど――。失意のアルゼンチン代表が再出発。<Number Web> photograph by Uniphoto press

アルゼンチンの未来を背負うべきディバラ。ロシアW杯ではメッシと共存できなかったが、そろそろ本領を発揮したいところだ。

マラドーナは2年半代表から離れた。

 今年中の実現はないと考えられているが、スカローニは「新しい監督が正式に決まり、レオ(メッシ)が復帰するまでの間、私は新しい世代の選手たちを積極的に起用する」とコメント。最も重要なのはひとりの選手ではなくチーム全体にあることを主張しながら「今やるべきこと」をはっきりと示している。

 '82年のスペインW杯の後、カルロス・ビラルドがアルゼンチン代表の新監督に就任した際、ディエゴ・マラドーナに「今は招集しないが私のチームのキャプテンは君しかいない」と告げた。

 その後、マラドーナは実に2年半以上もの間アルゼンチン代表でプレーせず、その間にビラルドはチーム作りに専念し、'86年のメキシコW杯でマラドーナとともに優勝を遂げた。

 今回、監督もメッシも不在のままで始動したアルゼンチン代表に、メキシコW杯の再現につながるような明るい将来が待っていることを願っている。

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