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3年ぶり白星の郭と途中加入の小川。
土壇場で西武に力を与えた2人の男。 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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photograph byKyodo News

posted2018/09/21 10:30

3年ぶり白星の郭と途中加入の小川。土壇場で西武に力を与えた2人の男。<Number Web> photograph by Kyodo News

ソフトバンクとの大一番で今季初勝利を挙げた郭。この経験は大きな財産となるだろう。

金銭トレードで中日からやってきた。

 小川は今シーズン途中の7月19日、金銭トレードで中日ドラゴンズから移籍した。中日時代は2016年に自己最多の44試合に登板しているが、昨年は18試合登板に留まり、今シーズンに至っては開幕二軍スタートだった。

 ところがライオンズに移籍した後は、ここまで10試合に登板して失点は0。3ホールドを記録する活躍を見せている。

「とにかく抑えることだけ考えています。結果を出すことが大事だと……。特に中日時代から変えたことはありません。ピッチングの内容もそれほど変わっていない。ただ、フォアボールが減ったことが結果につながっているのかなと思います」

 ボールが先行しても、簡単にストライクを取り、ときにはファウルを打たせて投手有利なカウントまで戻すことができている。

「精神的に落ち着いているからかな。ボールが続いて『やばいな』とか、そういうネガティブなことをあまり考えなくなりました。以前の僕ならフォアボールが頭をよぎったし、ピッチャーは誰しもボールが先行すればフォアボールが頭をよぎるもの。僕もフォアボールがよぎることはあるけれど、最後は自分を信じて投げるしかない」

「ここまで来たら絶対に優勝したい」

 移籍したばかりのころは「ふわふわしている感じ」で、すぐにチームには溶け込めなかったと話す。しかし同い年の山川穂高、菊池雄星らと交流を深めるうちに、徐々にチームの一員となった実感がわいている。

「今は幸い結果が出ていますけど、今後、もしストライクが取れなくなったときに、どうするかが大事だと思っています。今はどうして不利なカウントからでもストライクが取れているのか分析して、今のうちに原因をつかんでおきたいですね」

 シーズン終盤、そしてポストシーズンの登板に向けて準備を整えている。

「目標はもちろん優勝です。中日時代、チームは優勝しましたけど、自分は試合に出ていなかった。初めての経験になります。ここまで来たら絶対に優勝したいです」

 大一番で結果を出した2人の新戦力。彼らの今後のピッチングにも期待したい。

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