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今季のトップリーグは一味違う!
ラグビーの魅力が詰まった開幕戦。 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byNobuhiko Otomo

posted2018/09/06 17:00

今季のトップリーグは一味違う!ラグビーの魅力が詰まった開幕戦。<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

トップリーグ開幕戦で両チームが見せた激闘。W杯前のシーズンらしい最高の船出となった。

理屈を超えたチームの一体感。

 試合後の会見。トヨタの姫野主将は、大粒の涙をこぼしながら声を絞り出した。

「最後の最後に僕がイエローカードをもらってしまって、ピッチに立つことはできなかった。勝利は逃したけれどけれど、最後の3分間はチームのみんなの頑張りがすごく誇らしくて。最後の失点は(サントリーの)勝つチームの絆だと思いました。この負けを忘れることなく、残りのトップリーグを戦って、ファイナルでもう一度サントリーと戦いたい」

 ナイーブに聞こえるかもしれない。だが、1チーム15人という大人数が、80分間という長い時間をかけ、全身をぶつけ合いながら戦い抜くラグビーという競技では、理屈を超えたチームの一体感が勝負を決めることが往々にしてある。

 まして、これは開幕戦、互いに伸びしろを持っての戦いなのだ。

 見事な80分間、いや、89分間の戦いを見せてくれた両チームの選手たちを称賛したい。

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