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ラグビーも世界最高峰の選手だらけ。
トップリーグをW杯制覇への序章に。
posted2018/08/31 08:00
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Getty Images
サッカーJリーグには、アンドレス・イニエスタがやってきた。フェルナンド・トーレスもやってきた。この7月からJリーガーとなった元スペイン代表のふたりは、国内的には観客動員増を、国際的にはJリーグの注目度アップを促している。
ラグビーのトップリーグには、ダン・カーターがやってきた。奇しくもヴィッセル神戸に在籍するイニエスタと同じく、カーターは神戸を拠点とする神戸製鋼コベルコスティーラーズに2年契約で加入した。
オールブラックスことニュージーランド代表で長く活躍したこのスタンドオフは、2003年から4大会連続でワールドカップに出場してきた。チームが連覇を成し遂げた15年大会では、優勝に大きく貢献している。
国際組織『ワールドラグビー』が選出する年間最優秀選手には、'05年、'12年、'15年と3度選出されている。頭文字を取って「DC」とも呼ばれるこの36歳は、ラグビー界の生ける伝説なのである。
ギタウと世界的名手の対決も。
神戸製鋼のアンドリュー・エリス共同主将は、2歳年上のカーターの加入を「素晴らしいこと」と話す。彼らふたりは'07年と'11年のワールドカップで、ニュージーランド代表のチームメイトだった間柄だ。
「日本人選手は最初少し緊張したかもしれないけれど、カーターも選手の名前を覚えようと努力を重ねていて、グラウンドでも力を発揮できるようにと考えている。彼がこのチームに来てくれたのは素晴らしいことだし、たくさんのいい影響を与えてくれると思う」
カーターの神戸製鋼入りによって、トップリーグで世界的名手の対決も実現する。
リーグ連覇中のサントリーサンゴリアスで、昨シーズンから元オーストラリア代表のマット・ギタウがプレーしている。こちらは'03年、'07年、'15年と3度のワールドカップに出場してきたバックスのユーティリティプレーヤーだ。