マフレズ加入、コンパニも復活。

　ダビド・シルバのコンディションも上々だ。痛めていた右足首もすっかり癒え、第2節のハダースフィールド戦ではゲームを創り、FKを直接決め、6－1の圧勝に貢献した。

　また、スペイン代表からの引退も、グアルディオラ監督には嬉しいニュースだ。ダビド・シルバの疲労が最小限に食い止められる。インターナショナルウィークは、若手に直接アドバイスするいい機会になる。コーチ修行の第一歩だ。口数は多くないものの、背中で物語るチームリーダーのシティ専念は、大きなプラスと言えるだろう。

　さらに、18歳のフィル・フォデンに使えるめどが立ち、移籍後3シーズン目を迎えたイルカイ・ギュンドアンも、中盤インサイドならようやくフィットしてきた。デブライネ離脱のダメージは決して小さくないものの、現有勢力でなんとかやりくりできそうな気配は漂っている。

「バルセロナでプレーするに値する」とシャビが絶賛したリヤド・マフレズは、サイドアタックの幅を広げるに違いない。魔法の左足はセットプレーでも貴重なアイテムだ。ひざの故障で昨シーズンの大半を棒に振ったベンジャミン・メンディは、大胆な攻撃参加で左サイドから異彩を放つ。開幕2試合で3アシスト。明るいキャラクターでもサポーターを惹きつける。

　またバンサン・コンパニの復活で、DFラインも質量ともに万全だ。昨シーズン、ひと皮むけたはずのニコラス・オタメンディでさえ、ポジションの保証はどこにもない。いま、シティはデブライネ不在を感じさせないほどスムーズに回転している。

アンカーはフェルナンジーニョのみ。

　ただし、問題が2つある。

　夏の補強でアンカーを獲得できなかったのだ。

　個人、クラブ間ともに合意と伝えられたジョルジーニョは契約間近でチェルシーに奪われた。結局、今シーズンもフェルナンジーニョただ1人。33歳、ベテランの域に差し掛かったため、チャンピオンズリーグを含めたフル稼働は難しくなりつつある。

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