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鹿島帰還のジーコが求める自覚。
見守り刺激を与える「七味唐辛子」。
posted2018/08/23 16:30
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph by
J.LEAGUE
8月4日、合流初日。練習前に監督、コーチ、選手の前で言葉をかけた。
「1位以外は意味がない」
「常に勝つための生活をしなければならない」
「常に勝つための準備を怠らず、真剣に練習に取り組むこと」
「一度優勝すれば、またもう一度と欲が出る」
「サッカーに不可能はない。まずは自分たちが可能だと信じることから始まる」
伝えられたメッセージはシンプルだった。「勝利のために、全身全霊で取り組め」。その一言に集約されるものが並んだ。
ジーコが鹿島アントラーズにテクニカルディレクター(TD)として帰って来た。
'02年以来のTD復帰と深いチーム愛。
「16年ぶりに戻れて非常にうれしく思っています。クラブから協力してほしいということに対して、全身全霊をかけて結果として示せればと思います」
2002年以来の鹿島TD復帰に、「まさか戻って来るとは思っていなかった」とジーコ本人も驚きを見せるとともに、「このクラブを作り上げた1人として、離れていても常に気にかけて情報を把握していた。僕の人生の一部であるアントラーズの手助けになれれば」と深いチーム愛を表した。
テクニカルディレクターといっても、クラブによって役割は変わるもの。ジーコ自身、今回の就任は、監督を支えながらチームをより良い方向へ導いていくため、と説明する。