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“スーパー原口元気”になるために。
背番号10と代表リーダーへの覚悟。 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byAFLO

posted2018/08/08 11:30

“スーパー原口元気”になるために。背番号10と代表リーダーへの覚悟。<Number Web> photograph by AFLO

浦和、ブンデス、日本代表で背番号10をつけたことは意外にもない。原口元気はエースナンバーの重責に応えることはできるか。

再び自分の潜在能力を探しに。

 W杯前の半年間は、潜在能力を大きく引き出すというよりも、持っているものを最大限出すための作業を続けてきた。その裏には悔しさも歯がゆさもあったが、成果は日本人初となるW杯の決勝トーナメントでのゴールなど、いくつもの場面で形となって表れた。

 思えば4年前の年初、原口は周囲を圧倒できるスピードと何度でもスプリントできるための肉体改造の計画を立てて、成長を続けてきた。ロシアW杯が終わって1つの区切りを迎えた今は、また、自分のポテンシャルを伸ばすための作業に心おきなく没頭できる。しっかり計画を立てて、真摯に取り組む作業を原口は得意としている。

 だからこそ、ハノーファーでの新しいシーズンを前にした彼の決意もまた、説得力を持つのである。

「所属チームでも、日本代表でも、自分が引っ張っていかないといけない。代表では本当に頼りにしていた選手たちがいなくなるから。

 今までだったら……自分だけというか、自分が良いプレーをして貢献できたらいいと思っていたけど、色々な部分で引っ張っていかないといけないな。もちろん、すぐにそういうことができるようになるかはわからないけど、そういう存在になっていけるように、自分自身にもプレッシャーをかけて、やっていきますよ!」

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原口元気
ハノーファー

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