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4人連続で新潟の主将が他クラブへ。
なぜ今、磯村亮太がJ1長崎移籍?
text by
大中祐二Yuji Onaka
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/08/05 08:00
アルベルト・ザッケローニ監督体制下の日本代表に招集された経験を持つ磯村亮太。このタイミングで新潟を離れることになった。
三門、大井、小林、大野、磯村。
チームのキャプテンには、今月34歳になるベテランMF小川佳純が新たに就いた。「サッカーをやってきて、初めてキャプテンになる」という小川の言動での発信の仕方、キャプテンシーは、磯村とはまた異なる。富澤が言う通り、磯村の代わりはいない。だが、次の試合はやってくる。
最後に。これで新潟は大井健太郎('16年に磐田へ)、小林裕紀('17年に名古屋へ)、大野和成('18年に湘南ベルマーレへ)に続いてキャプテンが移籍することになった。3年連続で4人のキャプテンの移籍は、積み上がっていかないクラブの体質を暗示する。
特に、昨シーズン終了後の大野の移籍だ。新潟県出身でクラブの下部組織に育ち、一昨シーズン終了後にはクラブの現状に強い危機感を持つからこそ、いち早く契約更新をした。その彼が、1年後、新潟を去った。
アルビレックスとは何か。新潟とは何か。シーズン真っ最中である今、立ち止まって考える時間はない。だが、それを問うことをしないで、前に進めるとは思えない。