酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
58打席連続ノーヒット記録にリーチ。
頑張れ、ロッテ岡田幸文。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2018/07/26 11:40
岡田幸文の守備、足はロッテの宝である。ヒットには見放されていても、一軍にいるのには理由があるのだ。
守備範囲を示す数値で毎年上位に。
野手の守備範囲を示す数値にRF(Range Factor)がある。守備機会(補殺+刺殺)を試合数で割った数値だ。
2011~13年のパ・リーグ外野手部門RFの上位5人を見ていくとこうなる。
<2011年>
1.岡田幸文(ロ)2.49
2.伊志嶺翔大(ロ)2.31
3.糸井嘉男(日)2.17
4.聖澤諒(楽)2.0559
5.坂口智隆(オ)2.0556
<2012年>
1.秋山翔吾(西)2.76
2.岡田幸文(ロ)2.50
3.陽岱鋼(日)2.26
4.糸井嘉男(日)2.09
5.栗山巧(西)2.07
<2013年>
1.陽岱鋼(日)2.30
2.秋山翔吾(西)2.26
3.角中勝也(ロ)2.13
4.岡田幸文(ロ)2.02
5.聖澤諒(楽)1.96
千葉ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアムは、海風が絶えず吹く野手泣かせの球場と言われる。そんな中で中堅手岡田は、驚異的な守備範囲の広さで投手を何度も救ってきた。
2011年には、外野手としてNPB記録のシーズン連続守備機会無失策359を樹立。2011、12年と連続でゴールデングラブ賞も受賞。一躍ロッテの看板選手の1人になった。
2014年以降は清田育宏、荻野貴司らと併用されることが多くなったが、外野守備のスペシャリストとして存在感を示してきた。