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58打席連続ノーヒット記録にリーチ。
頑張れ、ロッテ岡田幸文。 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byKyodo News

posted2018/07/26 11:40

58打席連続ノーヒット記録にリーチ。頑張れ、ロッテ岡田幸文。<Number Web> photograph by Kyodo News

岡田幸文の守備、足はロッテの宝である。ヒットには見放されていても、一軍にいるのには理由があるのだ。

安打がなくても重宝される存在。

 桜井は南海の二塁手、守備の要として活躍したが1977年から78年にかけて、大スランプに陥った。

 私は当時、大阪球場によく行ったが、桜井の無安打記録が嵩むとともに「野村~、なんでこんなん使うねん」と野村克也兼任監督へのヤジも激しくなったのを覚えている。

 桜井はその年以降、河埜敬幸にポジションを奪われ、控えに回るようになった。

 岡田は無安打の期間、4犠打、7四球と打てないまでもチームに貢献している。また二軍では2017年は、136打数44安打0本10打点 打率.324と、むしろ絶好調だった(今季の二軍成績は13打数2安打0本0打点 打率.154)。

 実力もさることながら、運やめぐりあわせもあって、岡田幸文のバットから快音が聞こえないのだと思う。野球とはそういうものであろう。

 7月6日に34歳になった岡田は、育成枠から這い上がって、ずば抜けた守備と俊足で、千葉のファンを沸かせてきた。十分に「元は取った」という感もある。それに井口資仁新監督は、岡田を一軍で使い続けている。安打は出なくても必要とされる人材なのだ。

 不名誉な記録も、また勲章と割り切ればいいが、それでも、かなうことなら今夜あたり、打球が野手の間を抜けて、久々に塁上で笑顔する岡田が見たいものだ。頑張れ岡田幸文。

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