ワインとシエスタとフットボールとBACK NUMBER
ティキタカの終焉とサッカーの進化。
オシムが語る、決勝前に考えるべきこと。
text by
田村修一Shuichi Tamura
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA
posted2018/07/15 11:00
全選手の中で最も長く走っていると言われる選手が32歳のルカ・モドリッチ。6試合で604分間プレーし、約63キロを走り抜いている。
“ティキタカ”の時代は終わった。
「モスクワはヨーロッパからも日本からもそう近いわけではない。それでも多くのサポーターがロシアを訪れ、ワールドカップを楽しんだ。
組織・運営はしっかりしていて、ピッチもスタジアムの雰囲気も素晴らしかった。
プレーのレベルも高くとても興味深かった。
レフェリーの技術も向上しているが、サッカー大国やビッグスターへの判定と、いわゆる小国に対する判定に今も隔たりがあるのは残念なことだ。そこはFIFAがこれから改善していかねばならないことだ。
今のところ……総じてサッカーは適切な方向へと進んでいるように見える。“ティキタカ”は終わりを告げ、スピーディで動きに溢れたスタイルが主流となった。
それでは、サリュウ」
――メルシー、イバン。