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W杯の引き分けを本気で調べてみた。
32カ国制以降で一番多い国はどこ? 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2018/06/30 07:00

W杯の引き分けを本気で調べてみた。32カ国制以降で一番多い国はどこ?<Number Web> photograph by Getty Images

今大会初のスコアレスドローとなったフランスvs.デンマーク。ジルー(左)とキアルが手を塞いで話をする場面も。

日本にとっての初勝ち点はドロー。

<2002年日韓大会:14試合/48試合、スコアレス2試合>
(代表的な引き分け)
日本2-2ベルギー

 自国開催のW杯、やはり一番記憶に残っている引き分けとして、この試合を選ばないわけにはいかないだろう。日本がワールドカップで手に入れた初めての勝ち点が、ベルギーとの引き分けによる勝ち点1だった。

 日本サッカー史に残るこの歴史的ドローの試合展開を思い出してみると、ベルギーに先制ゴールを奪われ、鈴木隆行の魂のゴールで1-1に。その後、稲本潤一の豪快なシュートで日本中が歓喜した。2-2のスコアはロシアW杯のセネガル戦と一緒。こういう試合ができるときの日本は決勝トーナメントに勝ち上がれる、のだろうか。

スウェーデンがしぶとい戦いぶり。

<2006年ドイツ大会:11試合/48試合、スコアレス5試合>
(代表的な引き分け)
トリニダード・トバゴ0-0スウェーデン、スウェーデン2-2イングランド、クロアチア0-0日本

 引き分けの約半分がスコアレスという、なんとも渋い大会だった。そして日韓大会に続いてスウェーデンが2引き分け。長身DFが並んだ手堅いディフェンスから、前線の決定力で強豪を苦しめ、相手に勝ち点を与えなかったのは、なんともスウェーデンっぽい。ちなみにロシア大会では2勝1敗で首位通過。やはり取れるなら、勝ち点3は大きいのだ。

 そしてこの大会の日本は、2戦目でクロアチアと引き分けていた。初戦でオーストラリアに逆転負けを喫していたので、最終戦でブラジル相手に勝利するしかない状況に。日韓大会とは対照的にドローに泣いた。

【次ページ】 ポルトガルとロナウドも意外と苦しむ。

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