ロシアW杯PRESSBACK NUMBER
W杯の引き分けを本気で調べてみた。
32カ国制以降で一番多い国はどこ?
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byGetty Images
posted2018/06/30 07:00
今大会初のスコアレスドローとなったフランスvs.デンマーク。ジルー(左)とキアルが手を塞いで話をする場面も。
ポルトガルとロナウドも意外と苦しむ。
<2010年南アフリカ大会:14試合/48試合、スコアレス6試合>
(代表的な引き分け)
ニュージーランド1-1スロバキア、イタリア1-1ニュージーランド、パラグアイ0-0ニュージーランド、コートジボワール0-0ポルトガル、ポルトガル0-0ブラジル
ニュージーランドは3引き分けで3位。28年ぶりの出場で勝てなかったとはいえ、イタリア相手に互角に渡り合って世界を驚かせた。
ちなみにポルトガルは当時、ロナウドがレアル・マドリーに移籍して点取り屋としての才能を発揮し始めた頃だが、2度のスコアレスドロー。この頃のロナウドは、代表ではそこまで輝けていなかった。
彼が代表で点を取ってチームを栄光に導くようになるのは、2016年のEURO(欧州選手権)優勝まで待つことに。ただこのEUROのグループリーグでは、3引き分けで3位通過だったのだから勝負はわからない。
スコアレスだと総得点が伸びない。
<2014年ブラジル大会:9試合/48試合、スコアレス5試合>
(代表的な引き分け)
日本0-0ギリシャ、コスタリカ0-0イングランド
引き分けは少なかったが、スコアレスドローが多かった。
ロシア大会でもビッグセーブを連発したGKナバスがいたコスタリカ、堅守でEURO2004を制したギリシャがスコアレスドローに名を連ねるのは納得といったところ。
日本はそのギリシャに苦しめられた。ドイツ大会と同じく、初戦を落としていた状況で、1人少ない相手にスコアレスドローを喫したのが痛かった。0-0の引き分けは、得点を奪う力の大切さを教えてくれる。