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開幕2日前に解任も結局1位突破。
スペインにイエロ監督は必要か?
text by
ティエリー・マルシャンThierry Marchand
photograph byFranck Faugere
posted2018/07/01 07:00
セルヒオ・ラモスキャプテンの下、全員が上下の差無くプレーしているのが、今のスペイン代表である。
残る不安はイエロのコーチング能力だけ。
唯一疑問が投げかけられているのが、イエロのコーチング能力である。
はたして彼は、適切な瞬間に適切な指示を出すことができるのか。試合中の選手交代は、ピッチ上の選手にはどうしようもない。
ポルトガル戦では相手が攻撃の選手しか交代しなかったこともあり、最後の20分間のスペインは守備に重きを置かざるを得なかった。
3対3という結果は、大きな大会におけるスペインのスタートのまずさを継承している(初優勝を遂げた南アフリカワールドカップではスイスに敗れ、連覇を果たしたEURO2012はイタリアと引き分け)。
ただ、今後の展開については、ロハの前に常にクリスティアーノ・ロナウドが立ちはだかるわけではないのだから……。