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メッシロナウド論争がW杯で再燃。
シメオネ「平凡なチームなら……」

posted2018/06/30 12:30

 
メッシロナウド論争がW杯で再燃。シメオネ「平凡なチームなら……」<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

別格の存在であるにもかかわらず、ロナウドはいつも感情を露わにしてチームを鼓舞する。それがポルトガルの一体感を生んでいる。

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豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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Kaoru Watanabe/JMPA

 

 ロシアワールドカップの序盤戦が行われていた頃、スペインである議論がおきた。

“ロナウドとメッシ、平凡なチームの監督であればあなたはどちらを選ぶ?”

 きっかけはアトレティコ・マドリーの監督、シメオネが呟いた素朴な疑問だった。ある時、シメオネがアシスタントのブルゴスにこう話しかけていたのが、なぜかメディアに漏れたのである。

 10年以上も世界各地で繰り広げられている、メッシかロナウドか? という単純な議論ではない。

 ポイントは「平凡なチームに入れるなら」という前提がある点だ。

 バルセロナやレアル・マドリーのような、全選手のレベルが高いチームであれば、ふたりとも活躍するだろう。しかし周囲のレベルがそれほどでもない場合でも輝き、チームを勝たせることができるのはどちらか――。

単純比較ならメッシだとしても……。

 単純比較では、シメオネはメッシが上と考えているはずだ。彼は生粋のアルゼンチン人でもある。

 この話をしたのは、ワールドカップ序盤でのパフォーマンスが、明らかにロナウド率いるポルトガルの方が良かったからだろう。

 ロナウドはスペイン戦でハットトリックを達成すると、続くモロッコ戦ではコーナーキックをダイビングヘッドで合わせて試合を決めた。イラン戦では不発だったが、スタートか

ら結果は出している。

 一方のメッシは初戦のアイスランド戦でPKを外し引き分けに終わり、クロアチア戦ではいいところなく惨敗。ナイジェリア戦でようやく得点を決めベスト16に進出こそしたものの、インパクトでは劣っている。

“実力ならメッシだが代表ではロナウド”

 シメオネの頭にはそんな複雑な思いが浮かんでいたのかもしれない。

【次ページ】 ロナウドは周囲に頼られ、メッシは依存される。

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