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足立梨花にとってのサッカー日本代表

posted2018/06/08 10:00

 
足立梨花にとってのサッカー日本代表<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

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足立梨花

足立梨花Rika Adachi

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Tadashi Shirasawa

 日本代表の試合をしっかりと見たのは、2010年4月にJリーグ特命PR部  女子マネージャーに就任して以降です。ちょうど就任直後にW杯南アフリカ大会が開催されたこともあって、南アフリカ大会の試合が記憶として一番残っているような気がします。

 当時の日本代表メンバーは、中村俊輔選手や遠藤保仁選手、中澤佑二選手、本田圭佑選手など、そうそうたるメンバーが揃っていて、Jリーグで活躍している選手が数多く出場されていました。

 でも、私は当時、まだ日本がどれだけ強いのかや、選手個々の特徴なども分からなくて、“点が決まった、決まらない”といったようにフラットな見方をしていました。正直、点数でしか見ていなかったと思います。点が入ったら、「やったー」と騒いで、逆に決められたら「残念!」と悔しがる。それくらいでしかなかったですね。

 グループステージのオランダ戦(●0-1)は大人数で見ていたんですが、周りも含めてすごく盛り上がりました。みんな、敗れはしたけれど強豪オランダを相手に日本代表がここまで戦うことができた、1点で抑えることができたことに「惜しい!」とか「すごい試合だったね」と大はしゃぎ。私もその波に乗って見ていたと思います。

 ただ、その時は面白い試合だなとか楽しい試合だなとは感じていましたが、サッカーの深い面白さを知る、というところまでには到達していませんでした。

 南アフリカ大会以降、私はJリーグの会場でPR活動を行ないましたが、日本代表で盛り上がったサッカー熱が、Jリーグにも来ていることをひしひしと感じました。

 W杯が始まる前と後では、サポーターやファンのみなさんの反応や盛り上がり方が全然違うんです。

 たとえば、選手紹介の後の歓声。以前にも増して大きな声になっていましたし、それこそ、応援するチームの選手に限らず、(W杯に出場していた)相手チームの選手さえも称えるくらいの雰囲気が漂っていました。

【次ページ】 忘れられない'11年のチャリティーマッチ。

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