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本田圭佑も雇う「専属戦術分析官」。
Jリーガーが活用する助言の中身。
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byYoichi Igawa
posted2018/03/14 17:00
マルティノスのサポートをするフリーリンク氏。戦術も個々が把握する時代になっている証しだろう。
ラツィオから全面的な信頼を受ける。
「最初の苦労を思えば、今の状況はまったく信じられないよ。私が知るかぎり、このようなサービスは欧州でも前例のないことだった。当初はすべてを自分ひとりでやっていたけれど、今では8人の分析者を雇っている。まだ始めて2年しか経っていないというのに。ただ、選手は喜んでくれているし、実際に彼らのパフォーマンスは上がっている。
我々は、選手が所属するチームの戦術やシステムのなかで活躍できるようなアドバイスを心がけている。だから、(顧客のひとり、ステファン・デフライの所属する)ラツィオのように全面的に信頼してくれているクラブもある」
浦和のマルティノスも効果を感じる1人。
それは偽りではないようだ。マルティノスに個人戦術アナリストの効果について尋ねたところ、次のような返事があった。
「ローランは僕のパーソナルコーチのようなものだ。フットボールに関する豊富な知識と鋭い分析力があり、的確なアドバイスをくれる。彼に気付かされたことは多いし、自分でもパフォーマンスの向上を感じている。チームの外にいるスペシャリストから客観的な意見が聞けるところもいい」
トップレベルの選手であれば、自身のプレーを高めることに余念がないだろう。そのための出費も惜しまないはずだ。
ただし、勝負の世界に身を置く者として、結果にはこだわるに違いない。そんな彼らにフリーリンク氏はどんな助言をしているのだろうか。