球体とリズムBACK NUMBER
マリノスの超前衛戦術は実を結ぶか。
“偽SB”山中亮輔が語る怖さと自信。
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byGetty Images
posted2018/03/06 10:30
典型的なサイドバックだった山中亮輔が、今季は中央にも入り込んでプレーしている。マリノスの挑戦は実を結ぶか。
目指すスタイルの実現は近づいている。
そのチームで最も特徴的な動きを担うひとり、山中は敗戦の悔しさを滲ませながらも、足元へ向けていた視線を前に戻した。
「今日に関して言えば、全体の精度が足りなかった。良いサッカーができているだけじゃダメだと思うし、ポゼッションができても勝てないと……。でもこのチームは始動して、まだひと月ちょっと。目指すスタイルを表現できているところもあるので、監督を信じて、ブレずにやっていきたいです」
山中は今季のシティのレフトバックのひとり、ファビアン・デルフの動きを参考にすることがあるという。あの左利きの元セントラルMFから「(ボールの)受け方とか落ち着き」を見習い、日本における偽のサイドバックの先駆者になれるか。
マリノス・サポーターだけでなく、生まれ育った街の濃いサッカー好きたちも誇らしくなるような。