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「4年後は私にはないと思うので」
スマイルジャパンを支えた2人の魂。
text by
神津伸子Nobuko Kozu
photograph bySunao Noto/JMPA
posted2018/02/22 07:00
スイスの選手と激しく競り合うスマイルジャパンの足立友里恵。平昌五輪での1勝は未来を開く1勝だった。
同じメンバーで戦うことはもうない。
さて、足立の家族。
彼女の集大成を観るために「全員、平昌まで来ていました」という。
「家族は、私がチームのために頑張っている姿をいつも見てくれていました。『友里恵がベンチの中にいる姿を見るだけでも、励みになるんだ』と、言い続けてくれました」
足立がどこにいても、その姿は多くの人々を励まし続けた。その時間も、ひと区切り。
スマイルジャパンとして、現チームでのぞんだ最後の試合。同じメンバーで公式戦を戦うことは、おそらくもう無い。
両ベテランの表情が、眩しかった。そして、全てのスマイルジャパンメンバーに、心からありがとう。
顔いっぱいのスマイルで、胸を張って帰ってきて欲しい。歴史的勝利は、“次”に向けての、とてつもなく大きな一歩になったのだから。
更なる大きな希望と責任が、新スマイルジャパンにバトンタッチされる。