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チェルシーとコンテの溝が深すぎる。
アブラモビッチ体制は意外とケチ? 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2018/02/20 08:00

チェルシーとコンテの溝が深すぎる。アブラモビッチ体制は意外とケチ?<Number Web> photograph by Getty Images

稀代の戦術家であるコンテ。チェルシーの現状は彼の指導力を生かしきれているのか。

今のクラブ戦略は賢いか、愚かか?

 昨季のリーグ優勝は、コンテが採用に踏み切った新システムがもたらしたものだった。フロントも、クラブ収支とチーム成績とのバランスを見直すべき時にあると言える。コンテの首が飛べば、アブラモビッチ政権15年目で12度目の監督交代(暫定監督含む)。

 目まぐるしく監督が変わってきたチェルシーだが、かつての金に物を言わせる補強が難しい状況なのであれば、若手育成を含めて、監督を信頼して中長期的展望でチーム作りを進めるべきだ。

 そもそもコンテはユベントスとイタリア代表、プレミアのすべてで実績を残している欧州でも屈指の監督だ。当人はチーム作りについて「(監督を信頼する)賢い進め方」と「(監督を次々に変える)愚かな進め方」の2通りがあると語っていた。

 チェルシーがどちらのパターンかは明言しなかったが、言わんとすることは明白。

 2月20日に行われるバルセロナとのCL16強対決第1レグ、そして、プレミアでのマンU戦、マンC戦と続くビッグゲーム3連戦を経て、チェルシーのフロントが、またしても「愚か」な道を選択することがないように願う。

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