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ファンデルサールが語る、ダビド・デヘアと現代最強GKたち。「デヘアの安定感は特筆ものだ」 

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サイモン・マロック

サイモン・マロックSimon Mullock

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photograph byGetty Images

posted2018/02/20 16:00

ファンデルサールが語る、ダビド・デヘアと現代最強GKたち。「デヘアの安定感は特筆ものだ」<Number Web> photograph by Getty Images

ダビド・デヘア(マンチェスター・ユナイテッド)。

オランダ史上最高のGKと言われ、マンUでは「緑の巨人」と呼ばれて一時代を築いた男は、今も各国のGKを熱心にチェックしているようだ。
名手ならではの視点で、守護神たちを分析してくれた。

 最初に挙げたいのは、マヌエル・ノイアー。彼に関しては、詳しい説明は不要だろう。ペナルティエリア内ではシュートストッパーとして絶大な存在感を誇るだけでなく、空中戦にもきわめて強い。それでいて高いディフェンスラインの後ろに空いた広大なスペースを、「スイーパー・キーパー」としてカバーすることもできる。

 フィードに関しても非の打ち所がない。フィールドプレイヤーばりの正確さで、長短のボールを味方に送り届けることができる。しかも彼は味方とコミュニケーションを取る術にも秀でている。能力とファイティングスピリット、そしてメンタルの強さ。サッカー界の頂点に位置するGKだ。

 だが昨年9月に中足骨を再び骨折して、バイエルンでもドイツ代表でも、しばらく第一線から遠ざかってしまっている。代表では、代わりにマルク・アンドレ・テア・シュテゲンが出場するようになった。テア・シュテゲンはとにかく足元の技術が高く、驚異的なフィードができるGKだ。彼のプレーを代表でも見ることができたのは収穫だが、やはりCLやW杯全体を盛り上げる上では、ノイアーの復帰が待たれる。


 次はダビド・デヘア。マンチェスター・ユナイテッドでの私の後輩になるが、移籍当初は、プレミアのサッカーにうまく順応できず、少し苦しんでいた印象があった。だが、今では守備陣の大黒柱に成長した。特にこの3年間の安定感は特筆ものだ。

 まずゴールセービングのミスがきわめて少ないし、非常に難しいシュートにも、こともなげに対応してみせる。これはポジショニングの良さに負うところが大きいが、デヘアはゲームの流れを読むのもうまい。そしてもちろん、足元の技術やフィードの能力も高い。スペイン代表では長らくカシージャスが守護神を務めてきたが、デヘアが彼の座を脅かしたのは当然だろう。

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