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星野仙一が闘将になる「前」の話。
最強ドラフト世代の初代セーブ王。 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byKyodo News

posted2018/02/15 10:30

星野仙一が闘将になる「前」の話。最強ドラフト世代の初代セーブ王。<Number Web> photograph by Kyodo News

闘将と巨人キラーというのが星野のイメージだが、ストッパーとしても超優秀だったのだ。

背番号20は「中日の栄光の背番号」に。

 リリーフ投手のステイタスが高まった21世紀に活躍していたら、投手・星野仙一の評価はさらに上がったのではないか。そういう意味では「早く生まれ過ぎたリリーフエース」と言っても良いと思う。

 星野はその時代の中日で「一番いい投手」だとみなされていたのは、伝説のエース、杉下茂の背番号「20」を受け継いだことでもわかる。

 この栄光の背番号はその後、小松辰雄、宣銅烈、中田賢一らに引き継がれた。

 また背番号こそ引き継がなかったが、NPB史上最多の404セーブを記録した岩瀬仁紀も、また、星野仙一の系譜につながるリリーフエースだと言えよう。

 星野仙一の訃報では、メディアは一様に「闘将」と書いた。3球団で優勝した名監督だから当然ではあるが、星野仙一は現役時代も異色のエースだったことを、書き留めておきたいと思った次第だ。

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